ソウル・フラワー・ユニオンの「飲んで踊ってこの世は天国」
2日目Field Of Heavenのヘッドライナーとして登場したのがソウル・フラワー・ユニオン。
ステージ前の中川敬(Vo.)は非常にリラックスした様子。
ひとことお願いしたところ、「ほな言うとくわ。今回はなぁ、解散ライヴやから見逃さんようにな。」
エエエェエッツ、そんな!!!あちき、思わず絶句…。
「でもな、8月にまた再結成ライヴやるさかい、また来てなぁ。」だって。
お、おちょくっとんのか、怒るでェ〜〜。
「冗談はさておき、フジロックの自己責任の精神な、あれはすごくエエよなぁ。参加したみんながそういうのを日常に反映させていければエエと思う。」
個人的にもソウル・フラワー(あえてここで切る)ってバンドは、なぜ今まで出なかったのかが不思議なくらい、フジロックに必要なバンドだと常々思ってた。大将にもFOHはやっぱソウルフラワーでしょ、って進言したこと数知れず。
「正直出たかってん。お呼びがかからんもんやから、あぁ縁がなかったんやろなぁ〜。ってあきらめてたトコやねんで。」
そんな待ちの姿勢が原因やと思うんやけど…。積極的にいかな、日本にもぎょうさんバンドおるさかい忘れられとったんちゃうの?しばらくアルバムも出してなかったし。
「あ、そうかも。何事も待っとったらアカンちゅうこっちゃね。ま、そんなフジロックやけど、フェスやから言うて変わったことせず、いつもの通りのライヴをするだけやけどな。でもやっぱフェスやし、今夜は京都の「全力オナニーズ」を従えて登場!って書いといてや。」
そしてほぼon timeの21時45分、Liveが始まった。
「ロンドンデリー」からスタートしたショウは、「ブルマン」「戦火」とつづく。(略してスイマセン)
強烈に肉体の血が騒ぐ独特のリズム感。
あぁ、ソウル・フラワー・ユニオン!!
これぞ唯一無二、日本の世界に誇れるロケンロール・バンド。
中川氏の傑作MC「今夜も飲んで、明日の夜も飲んで、あさっては、みなさん社会の役に立たん人間になってくださーい!」これは冗談で言ってるのではない。深〜いメッセージが込められているのだ。
Field Of Heavenは、昨年「Phishの演奏にふさわしい場所を」ということでロケハンされたステージだが、フジロック'00となった今回も名前もそのままにその精神は受け継がれてゆく。
昨日、シアター・ブルックは日本のPhish、というREPORTがあったが、そっちがそう来るならソウル・フラワーは比較がナンセンスなほどにFOHにピッタリなバンド、と返しておこう。
6曲目には内海ようこさんが登場、故カーティス・メイフィールドの名曲「People Get Ready」をともに歌う。さっきまでパラついていた小雨もすっかり上がり、涼しい風が吹いてきてベストコンディションだ。
また、ここFOHの後方には巨大なキャンドルやライトを使ったインスタレーションがあって、幻想的な光と色の芸術に心底和ませてくれる。
そして、極めつけはオーガニック・ビールの売店があり、そこでは日本が世界に誇る酒の芸術品、大吟醸酒も格安で飲める。
中川氏の言葉通り、飲むべし、飲むべし。
日本人らしく日本の酒を酌み交わしながらソウル・フラワーで踊る。これを至上のヨロコビという。
ライヴのハイライトは、奇妙な格好をした集団「全力オナニーズ」の登場したクライマックス。
Field Of Heavenが「エエジャナイカ」の大合唱にゆれる。
結局Liveは23時過ぎまで続き、酒とソウル・フラワーでほてった身体を心地よく揺らしながら、ミラーボールの美しく輝く出口へと向かい、約30分の薄暗い夜道を気分よく歩いて帰る。
これもまたよし、よし。
【Set List】
1.ロンドンデリー
2.ブルーマンデーパレード
3.戦火のかなた
4.世紀のセレナーデ
5.ホライズンマーチ
6.ピープルゲットレディ
7.夏到来
8.平和に生きる権利
9.竜宮へようこそ
10.満月の夕
11.風の市
12.サバイバーズバンケット(new song)
13.殺人凶ルーレット
14.エエジャナイカ
15.海行かば山行かば
16.もののけと遊ぶ庭
最終日のGreen Stage、最後の最後にソウル・フラワーがフェスのラストを飾るという。
初めてそのステージに触れてド肝を抜く人多数。おまけに次のライヴは瞬間的にSold Out。
…きっとそうなる。
Reported by camel (2000,7.30 / 22:05)
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