大トリはSTOROKES!

魔法使いか、ペテン師か


 同じヘッドライナーでも、前日のチリ・ペッパーズとストロークスではその「質」がまるで違う。ペッパーズがあらゆる攻撃パターンと最強のリズム感を身につけたボクシングの世界王者だとしたら、ストロークスはいわば東洋武道の達人だ。最小限の力を使って最大限の効力を引き出す術に(若くして)長けている。印象としては、汗もろくにかかず、どちらかといえば淡々と演奏して、観客を熱狂というよりはポーッと見とれさせてさせてしまう感じ。レッチリは正真正銘のバケモノだが、ストロークスは魔法使い(もしくは超一流のペテン師?)みたいなバンドだ。


 このバンドの礎にある魅力は、その独特のすき間感と、「二本のギターでこういう表現の方法もあるんだ」と気づかせてくれるアレンジメントにあると思うが、フジロック一曲目に選ばれた"Juicebox"は例外、もしくはストロークスの新境地ともいえるだろう。ゴリゴリしたベースリフ中心にぐいぐいと全体を引っ張っていく。演奏はややルーズ。だけどそのけだるさが何ともバンド自身の持つ色気みたいなものに奇妙にマッチしている。


 ヴォーカルのジュリアン・カサブランカがやや半身になってマイクスタンドを抱え込み囁くように歌う。異常にセクシーなその姿。クールを画に描いたようなキャラクターだ。だから、"Hard to explain"で彼がいきなりモッシュ・ピットに降りてきた時には本当にびっくりした。そのまま花道を歩き続け、近くの観客はジュリアンに少しでも触れようと体を乗り出して辺りは大パニックに陥る。昔、同じグリーンステージでブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマが似たようなことをやったのを見たが、まさかあのジュリアンがそんなやんちゃをやるなんて。結局一曲そのまま完奏してしまった。間違いなく一番盛り上がった瞬間だった。



Reported by joe (2006.08.29 / 04:12)
 

NIGHTMARES ON WAX SOUND SYSTEM
(2006.08.31 / 12:19:42 /RED MARQUEE)

Snow Patrol:
(2006.08.29 / 11:56:35 /GREEN STAGE)

The Super Furry Animals:
(2006.08.29 / 11:47:41 /WHITE STAGE)

Nightmares On Wax Sound System:
(2006.08.29 / 11:32:35 /RED MARQUEE)

Support your local Fuji Riders
(2006.08.29 / 11:24:52 /OTHER)

Eddie Egals Fire Shower
(2006.08.29 / 11:17:25 /POW)

Joe Strummer, RIP
(2006.08.29 / 11:10:24 /POW)

Collect 'em all!
(2006.08.29 / 11:05:31 /OTHER)

オレスカバンドに謝らなくっちゃ
(2006.08.29 / 04:52:52 /POW)

リクル・マイ嬢、再びヘヴンに
(2006.08.29 / 04:28:41 /FIELD OF HEAVEN)

大トリはSTOROKES!
(2006.08.29 / 04:12:32 /GREEN STAGE)

BEZ DJ SET
(2006.08.29 / 00:24:10 /RED MARQUEE)

キセル(Kicell)
(2006.08.29 / 00:21:09 /苗場食堂)

Super Furry Animals -Part 2-
(2006.08.29 / 00:18:29 /WHITE STAGE)

Super Furry Animals -Part 1-
(2006.08.29 / 00:16:37 /WHITE STAGE)