オレスカバンドに謝らなくっちゃ

「お客さんいないかも」って? いないどころか……


 前日のバンド・オブ・グリーマーズとの対談の際、「ルーキーはあまり人がいないことも多い。50回転ズは例外中の例外だから、(自分たちの演奏の時は)あまり期待しない方がいいよ」と余計な忠告(?)をしてしまった。本当に大きなお世話だった。翌日のいざ出番、蓋を開けてみると、オレスカバンドのステージ前は演奏前からすでに、動くのも容易でないほどの人・人・人で埋め尽くされたのだ。こりゃあマジで謝らなくてはいけない。


 スペシャルズのSEに乗ってバンドが登場。十代の特権ともいうべく勢い良い演奏が開始される。だが、ステージ上の貫禄、楽器を振り回し観衆を魅了するパフォーマンス、リズム・セクションのクオリティなどなど、この若さにしてミュージシャンとしての軸がすでに確立され始めている。はっきりいって同じ高校生バンドではまともに相手になる者すらもはやほとんどいないだろう。


 とはいえ、さすがにフジロックの舞台に立つと、粗がまるで目立たないというわけにもいかない。歴戦練磨のミュージシャンに較べるのは酷すぎるのを承知の上でいうと、特に音圧や音程にはやっぱりまだまだ上達の余地がある。でも技術なんてものは所詮後からついてくるものだし、大体が人の心を動かすためのひとつの手段にすぎない。断じて目的ではない。それよりも今、こうやって年端もいかない女の子たちがこれだけの観客を熱狂させた。そのことのほうがよっぽど重要じゃないか。
 昨日ニコニコととインタビューに応じてくれたベースのトミちゃんが突然見事なスラッピングを披露したのにも驚いたし(しかも単なる自己満ではなくアレンジのなかでちゃんと活きていた)、ギター&ヴォーカルのコの歌にも不覚にもキュンとさせられた。そして終盤には掟破りの"Be Together"鈴木亜美バージョンのカバーを一瞬披露。終わった時には思わず客から「短すぎるよ!」という叫びが起きるほどのライヴだった。



Reported by joe (2006.08.29 / 04:52)
 

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