FLOGGING MOLLY

前夜祭、祭囃子、大宴会


 赤い大きなダンスフロア・レッドマーキーではDJ MAMEZUKAのチリペッパーズやケミカルといった反則スレスレの大ネタ使いが、いたるところでモッシュという小爆発を起こさせていた。バンドが出るまでのセットチェンジではオーディエンスの眼前にフラッと大将が登場し、苗場に関わる全ての人にありったけの感謝を述べた後、自らの英語でフロッギング・モリーを迎え入れた。前夜祭はリストが伏せられているのが常、当日に会場に入って伝言板を見るまでいっさいわからないタイムテーブルにフロッギング・モリーが組み込まれているだけで「ヤバイ」と呟く者がどれだけいたことか。去年の朝霧Jamがキーとなって日本での人気が爆発した彼らだが、ただいま代わりのフジ出演はかなり喜んだはずだ。秋口を思い起こしてみれば、僕は肉離れなんぞも経験した訳で、彼らが生み出す祭り囃子の中毒性は身にしみて経験している。酒樽を打つような軽いショットに、硬いフロアと共振するベースラインが寄り添い、フィドルとマンドリンが小刻みに震えながら絡みつき、アコーディオンが蛇腹をくねらせて音を重ねる。デイヴ(Vo.)の深みのあるダミ声が昇り降りを繰り返せば、乗らずにはいられない。


 パンクとアイリッシュ、さらに西海岸のあけすけなテンションが一点に収束して鳴り響くフロッギング・モリーの「ただいま」を受け取ったオーディエンスは「おかえり」を体全体で表現し、持っていた液体の類いを「ごめんなさい」の言葉もなしに自分の周囲約5mに振りまく。本来無礼な仕打ちのはずが、この時ばかりは逆に上がりきった体温を下げてくれる打ち水となって心地よい。むしろ、ありがとうの気持ちで一杯だ。


 彼らが登場してからというもの、蒸発した汗が煙っては対流し馬鹿騒ぎムードもそれと比例して駆け巡っていく。この非日常を体験するためにわざわざ苗場まできたんだろうよフジロッカー達? なんて問いかけをするまでもなく、顔を見てればわかる。暴れているんだけれど平和で、楽しさが溢れていて、たとえ野郎が持っていた得体の知らない液体がかかってビシャビシャになろうが、周辺で巻き起こる、むせかえるモッシュ合戦に参加すれば、数秒後にはそいつと肩を組んで踊ることもできるのだ。





Reported by taiki (2006.07.28 / 12:57)
 

フジロック丸の船出だ!
(2006.09.02 / 01:37:30 /OTHER)

Kids rock
(2006.09.01 / 12:03:55 /OTHER)

The Kingtones:
(2006.09.01 / 11:48:07 /GREEN STAGE)

Birdy NamNam
(2006.08.31 / 14:01:16 /RED MARQUEE)

Donavon Frankenreiter
(2006.08.31 / 13:35:54 /WHITE STAGE)

OOIOO
(2006.08.31 / 12:46:00 /Orange Court)

NIGHTMARES ON WAX SOUND SYSTEM
(2006.08.31 / 12:19:42 /RED MARQUEE)

Scratch Perverts:
(2006.08.31 / 07:24:45 /RED MARQUEE)

Red Hot Chili Peppers:
(2006.08.31 / 07:05:06 /GREEN STAGE)

The String Cheese Incident 2:
(2006.08.29 / 12:08:40 /FIELD OF HEAVEN)

Snow Patrol:
(2006.08.29 / 11:56:35 /GREEN STAGE)

The Super Furry Animals:
(2006.08.29 / 11:47:41 /WHITE STAGE)

Nightmares On Wax Sound System:
(2006.08.29 / 11:32:35 /RED MARQUEE)

Support your local Fuji Riders
(2006.08.29 / 11:24:52 /OTHER)

Eddie Egals Fire Shower
(2006.08.29 / 11:17:25 /POW)