星野 源

あー、帰りたい。埼玉県に帰りたい。


 少し早く苗場食堂に着くと、“大阪生まれブルース育ち”cutman-boocheがたくさんのアンコールの声に答えて、最後の一曲を演奏中だった。みんな手拍子をしたり口ずさんだりして盛り上がっている。
 そんなあったまった苗場食堂に星野源が静かな笑顔で登場。後ろから「かませー」とたくさんの野次(メンバーからの)が飛ぶ。
 セッティングが終わって楽譜を開いたとたん、レッドマーキーから襲ってくる大音量。しっとりとした弾き語りを楽しもうって時に、なんて運が悪いのだ。めげずに淡々としたギターの音に乗せ、やさしくどこまでも静かな声で歌う。お客さんもめげずに、一音一音に集中。クレイジーキャッツのスーダラ節を、植木等の陽気な雰囲気とは相反した哀愁の漂う雰囲気で歌う。
 レッドマーキーを見つめ「こういう歌にスクラッチとかって、おもしろいよね」と星野源。しかし二言目には「あー、帰りたい。埼玉県に帰りたい。」いやいや、そんなこといわないでよ!でもどんどんヒートアップしているレッドが恨めしい…。


 とそこに、SAKEROCKのハマケンこと浜野謙太(トロンボーン)が助っ人で登場!かなりペロンペロンに酔っ払っているようだ。目をつぶりマイクスタンドに手をかけ、斜めに構える。何するんだろう?と思っていたら、チャゲアスの「はじまりはいつも雨」のイントロが流れてきた。ネットリした声で歌い始めるハマケン。本人は物まねのつもりだろうが、この気持ち悪さはチャゲアスも悲しむだろう。だけどあまりにおかしくて、笑いの渦。ハマケンがレッドに向かって「電気の力を使うな! 」と大絶叫。星野源が「俺たちもちょっとは使ってる」とポツリ。


 ハマケンがポケットからマウスピースを取出し、両手で包み器用に金管楽器の音を出す。今までやさしく爪弾いていたギターも、思い切り激しくかき鳴らし、レッドの音なんかどこ吹く風!さっきまではなんとか集中しようと難しい顔をしていたお客さんにも笑顔がこぼれている。
 どんな派手な音楽にも負けないアコースティックパワーがみなぎっていた苗場食堂だった。






Reported by gorikka (2006.08.16 / 23:31)
 

星野 源
(2006.08.16 / 23:31:37 /苗場食堂)

SAKEROCK
(2006.08.13 / 13:48:56 /WHITE STAGE)

SAKEROCK 【特別編】
(2006.08.13 / 13:41:26 /WHITE STAGE)

SAKEROCK
(2006.07.29 / 03:45:11 /WHITE STAGE)

SAKEROCK
(2006.07.29 / 03:18:20 /WHITE STAGE)

想い出館
(2006.07.27 / 21:40:23 /OASIS AREA)