原田郁子
雲で覆われた空模様の下“風色夏恋”が流れ出すと、歌詞の通り目のくらむような日差しとスカートがなびくようなそよ風が会場を包み込む。彼女の歌声はホワイトステージに気持ちのいい夏の空気を呼び込んだ。曲が終わるたび嬉しそうに投げキッス。ピアノを弾く手を止めると、まるで子供のように無邪気な表情を見せる。ここで歌うことが楽しくて仕方がないのが体中から溢れているのがとっても伝わってくる。
「ちょっと暑いから涼んでいってね」の言葉に誘われ、通りのお客さんは足を止め、彼女の歌声に耳を澄ます。郁子ちゃんの「歌い継ぎたい歌があります」の一言で始まったのは、フィッシュマンズの“いかれたbaby”。こんな風に、いつまでも誰かに歌い継がれて、いつの間にかみんなの歌になってゆく…。なんて素敵なんだろう。
郁子ちゃんが「出来たての曲です」と紹介したのは、キヨシローと一緒に作ったとってもやさしくてあったかい曲。なんて嬉しいサプライズ!「忌野さんのステージを私もとても楽しみにしていたけれど、ゆっくり治してまた元気になってステージで歌が聴けるのを待っていようね」という言葉に、歓声と拍手が溢れた。みんなの想いはちゃんと届くはず。
「フジロックが始まったよ。楽しんでね。バイバイ」ホワイトステージの幕開けは、とてもやわらかくてやさしい時間だった。
Photo by Naoaki Okamura
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Reported by gorikka (2008.07.26 / 02:33)