凛として時雨
ホワイトステージの空は晴れ渡り、雨などは降る様子もなかった。ホワイトステージの足下は砂利で、その乾いた土がとても印象的だった。ステージ開始10分前には驚くほど人が少なかったが演奏する前にはホワイトステージは人でいっぱいになった。平和な苗場はとても穏やかに見えた。
静かだったホワイトステージに突然鳴り響き、ノイズと電話機のアラームが鳴り響いた。
勢い良くギター鳴らした始めた 「Sadistic summer」の冒頭から力が一気に解放された。スピード感のある中にテクニックがあらゆる所で凝縮されていて、3人が重なり合って凛として時雨ではなく、個々の力が出ているだけで、そこに干渉という言葉は感じる事ができなかった。
「テレキャス」が終わり、曲が静かになるのかと思いきや、勢いが曲ごとに増してゆく。
彼らの面白いところは激烈なサウンドとテクニックを見せつけているのにも関わらず、とてもドライということだ。
MCも「凛として時雨です。朝早いのにありがとうございます。」「今日はきてくれてありがとう。凛として時雨でした」の二言だけだった。勢いは収まることを知らずに「TFS」「UFO」と続く。
モッシュが2,3カ所で次々と起こり、ホワイトステージに砂埃が舞った。最後の曲は「傍観」その歌詞がとても頭に残った(僕は知らない、僕は見えない、僕は汚い、僕は消えたい)どうにもならない感情が詰まった曲だった。膝をつき叫び、ギターを天高く突き上げ、観客を圧倒したライブが終わった。ギターを置いて何も語る事もなくステージを去って行った。
しばらく呆然としていた。あたりを見回したら同じ人が何人も目についた。彼らの排他的な世界に引き込まれてしまったから。
photo by MASUYO HOYA
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Reported by hiroshi maeda (2008.07.26 / 14:45)





