MARK STEWART + THE MAFFIA

顔を見れば何が言いたいか伝わってくる

 マーク・スチュワートの舞台として、オレンジが選ばれた。彼が出るというだけで、目的意識を持って初めて足を踏み入れる場所、常に時代を睨みつけ、反抗を叫んできた者の言葉を聞く場所となった。ワールドミュージック系のステージだなんて思われているだろうが、それは先入観だ…。

 ピリッと襟を正し、しばしば「伝説」と評される人物のライヴに望む。若干の緊張もある中で、いきなり驚いた。凝ったジャケットのアーティスト性や影の多い写真のおかげで、細身のイメージが勝手にでき上がっていた。既成概念を打ち破る巨大な男は、冷たい中にほとばしる炎のような世界観を表現するため、固く乾いたドラムスとファンク風味の跳ねるベース、ソリッドなギターを弾くトリオ「マフィア」の力を借りる。様々な人間と"結託"し、作品を発表してきた彼にとって、このバンドの不穏な響きは相応しい。

 マークの正面には、ON-Uのボス、エイドリアン・シャーウッドが陣取り、PA卓をいじりながら踊っている。ファンクやパンクを超越した世界に、エイドリアン・シャーウッドがダビーなエフェクトをかけていく。しかし、どれだけ飾り付けても最後はマークのメッセージに行き着く。言葉にこだわることはない、彼の睨みつけるような表情を捕らえることができれば、それでいいのだ。

Photos by Izumi Kumazawa


Reported by taiki (2008.07.26 / 23:51)

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