乍東十四雄

彼らの前に道は無い、彼らの後にも道は無い

 しかし、フジロック場外に位置するパレス・オブ・ワンダーはキャラの濃いエリアだと思う。油断していると入り口脇の鉄のオブジェ(河童?)の口から煙をくらうし、ほんと良い意味でうかうか出来ないじゃないか。

 そんな激濃エリアに存在するルーキーバンド御用達ステージ、ルーキー・ア・ゴーゴーに、これまた負けじと濃ゆーいルーキーバンドが登場した。毒には毒を。いやいや、良い意味で。

 乍東十四雄。読めるだろうか?さとうとしお。バンド名からしてすでにややこしい(いやいや、良い意味で)このバンド、登場するやいなや、前列に陣取った乍東十四雄フリークらしき観客と一緒に大凶乱状態。あ、変換間違った。大狂乱…というか、うん、大凶乱の方が正解。

 メンバーのビジュアルも、もうバラバラ。ギター&ボーカルの高梨哲宏は楳図かずお先生を彷彿とさせるピンク色のTシャツにトランクスみたいなショートパンツ、ベースは普通にバンドマンらしいカジュアルな姿なのとは対照的に、ドラムスは着こなしがフォーマル。何故だ。そしてギターの大井ヒロシは一人シューゲイザーギタリスト。おーい誰かなんとかしてくれ。

 ステージングはビジュアルに負けじといった感じで、良い意味で違和感満点。…しかし、演奏はカッコいいんだけどなぁ。このオリジナリティはどうした事だろう。そんな事をぼんやり考えながら見ているさなかにも、ボーカルの高梨がペットボトルを喰いちぎり、マイクコードをひっぱり廻してフォローするスタッフと衝突している。嗚呼…。

 もしこの「違和感」をもっと追求して行ったら、かなり面白いバンドに成長してくれるかも。コワいような、見たいような。
 
 このオリジナリティは唯一無二で、たぶん他の追随を許さないと思う。と言うか、彼らのフォロワーなんてイバラ道を目指す若者は、きっといないはずである(笑)

 まさに、「彼らの前に道は無い、彼らの後にも道は無い。」
いやいや、良い意味で。


Reported by jet-girl
Photos by yoshitaka


Reported by jet-girl (2008.07.27 / 12:59)

  • Amazonで関連商品を買う