NARUYOSHI KIKUCHI DUB SEXTET

レインスーツと長靴とビールともつカレーで味わうムーディーなジャズの一夜を

 雨がなんとなく止み、西の空が不気味なくらいオレンジ色になっていた、フジロック3日目の夕方、オレンジコートでは、女性ヴォーカルで「ベサメ・ムーチョ」がムーディーに流れている。そして、揃いのスーツを着た6人組である菊地成孔ダブ・セクステットが登場した。

 ステージには、ピアノ、ダブ・エンジニア、ウッドベース、ドラムス、トランペット、そして菊地成孔のサックスである。菊地成孔は、UAとのユニットやデートコースペンタゴンロイヤルガーデンなどで、すでにフジロックではお馴染みなので、それなりにお客さんが集まっていてPAブースより前は、余裕があるものの埋まっているようにみえる。午後の激しい雨で元々はサッカー場であるオレンジコートの地面はぬかるみ、足を泥に取られるところもあるし、水溜りも各所にできている

 彼らの音はジャズ。モダンジャズだと思う。自分はあんまりジャズに詳しくないのでジャズについての語彙が少なくて申し訳ないけど、世間一般の「ジャズ」のイメージそのまんまの音である。大人でクールでというイメージ。ドラムとベースがスウィングして、ピアノがリズムを刻み、トランペットとサックスが交互にソロを取る。このバンドの主役は菊地成孔だけど、もうひとりの主役はトランペットの類家心平で、彼がかなりフィーチャーされている。

 だけども、ただのジャズバンドでないことは、バードン木村によるダブ・エンジニアの存在だろう。ロキシーミュージックのブライアン・イーノのような電子音をつけたり、演奏している音にリバーブなどのエフェクトをつけたりするのだ。そのため、耳に引っかかりを残す。自分は主にPAブースの前で観ていたのだけど、そこで聴いているとエフェクトの効果が倍増。思わずゾクっとくるくらいだ。

 どの曲も踊れるといえば踊れるのだけど、バスドラ4つ打ちではじまった曲で、ようやくお客さんたちが本格的に体を揺らし始める。デートコースでいうと「サークルライン」にあたるような役割の曲なのかなぁと思ったり。これにはお客さんも満足させる。ラストは本田珠也のドラムソロにエフェクトをつけたものだった。まあ、昔キング・クリムゾンがイアン・ウォレスのドラムソロにこういうことをやったよなぁと思ったりもして。

photo by Naoaki Okamura







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菊地成孔 (Naruyoshi Kikuchi)

http://www.kikuchinaruyoshi.com/

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Reported by nob (2008.07.28 / 02:52)

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