RODRIGO Y GABRIELA

神の指先が激情を奏でる

 2日目の深夜パレスを、この3日間の一番のお目当てとしていた人も、決して少なくはなかっただろう。ロドリーゴ・イ・ガブリエーラに、ゴーゴル・ボルデーロ。ジャンルこそ違えど、ぶっ飛んだステージを見せてくれると前評判の高かった両雄が登場するとなれば、期待するなというほうが難しい。そんな中で突然発表されたのが、ロドリーゴの機材トラブルによるパレスでのライブのキャンセルだった。そもそもアコギのデュオなのに機材もなにも…と残念がる声が上がるとともに、翌日のこのステージへの期待は否が応にも高まった。

 それまで、時折激しさを増しながら打ち付けていた雨も上がり、少し肌寒くさえあるフィールド・オブ・ヘブン。ステージ上には、ひな壇が置かれ、イスに座って演奏することの多い彼らの姿が、後ろのほうでもしっかりと見えるように配慮されている。イスの周りには、手元を捉えるための小さなカメラがいくつか。青いライトに照らされたステージにふたりが登場すると、みんなの視線は、一気にギターの上を駆け回るふたりの「神の指先」へと注がれた。

 ふたりの手にかかれば、何の変哲もないアコースティック・ギターは、ベースにもパーカッションにも、さらにはダブ・マシーンにまでも変化を遂げる。指板や弦の上のみならず、ボディのすべてを使って発する音は、目をつぶっていると、ステージ上にふたりしかいないことなど、さらにはそれがアコギ2本の音などとは、到底想像できない。モノクロームの映像でスクリーンに映し出される、ボディを激しくスラップするガブリエーラの手元と、スラッシュ・メタルのバンド時代に磨いたであろう早弾きを披露するロドリーゴの指先。一瞬の静寂の後に上がった大歓声が、それがいかに驚愕なものであるかを示していた。

 このステージでガブリエーラは、カンペを見ながら日本語で「初めての日本ツアーが決まりました」と確かに口にした。詳細はまだ発表になっていないが、時期は今年の秋以降、ツアーというからには最低でも東京と大阪、さらには広島、名古屋、仙台、福岡あたりも可能性はあるかもしれない。まだ見ていない人は、その尋常ではない鳥肌モノのギターテクを目に焼き付けるチャンスを、今度こそ手にして欲しいし、すでに何度か見ている人は、幾度見てもため息しか出ないそのテクニックに、もう一度酔いしれて欲しい。

Photo by Yusuke Kitamura







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Reported by imakaz (2008.07.29 / 18:57)

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